ギュンター・グラスはナチ武装親衛隊だった???
「ブリキの太鼓」などで知られるノーベル文学賞作家で、ドイツ人がナチの過去と向き合う事を長年にわたって主張してきた戦後ドイツの代表的左派作家でもあるギュンター・グラス氏が第2次大戦中ナチの武装親衛隊(Waffen SS)の隊員であったことをインタビューで告白し、戦後60年後もナチに対して強い嫌悪感の残る欧州で波紋を投げ掛けています。
Germany’s Nobel prize-winning author Günter Grass has come under attack from writers, literary critics, historians and politicians for his belated confession he was once a member of Hitler’s Waffen SS.
ドイツのノーベル賞受賞作家であるギュンター・グラス氏は、同氏がかつてヒトラーの武装親衛隊のメンバーであったという遅れた告白に対する、作家、文学評論家、歴史家、および政治家からの攻撃にさらされている。
“The fact he was in the SS at 17 is by itself a misdemeanour — had Grass not been one to throw his weight around as a moral authority so much since then,” Karasek told German radio. “If I were cynical, I would say he did not reveal it sooner at the risk of not winning a Nobel prize. Don’t misunderstand me: Grass deserved the Nobel prize more than any other German writer. But everything now has to be seen in a new light.”
「同氏が17才でSS隊員であったこと自体は軽い罪だろう – もし同氏がその後道徳的権威としてこれほど影響力を持っていなかったとすれば」カラゼク氏(ドイツの批評家、ヘルムート・カラゼク氏)はドイツのラジオで語った。「皮肉な見方をすれば、ノーベル賞を逃すリスクがあったのでこの事をもっと早く明らかにしなかったとも言える。誤解しないで欲しいが、グラス氏は他のドイツ人作家の誰よりもノーベル賞にふさわしい。しかしすべてが新たな観点から見直されなければならない」
同氏が17才で入隊した終戦間近の時点では、ナチ武装親衛隊もかつてのヒトラーの崇拝者からなるエリート武装部隊というイメージは薄れ、(グラス氏のように)徴兵で集められた10代の若者も多かったと思われますが、それでもあまりのコントラストに驚きが大きいようです。
Ralph Giordano, a leading German-Jewish writer, said he would not condemn Grass and praised his belated confession. “It’s good what Günter Grass has now done …. What’s worse than making a mistake is not coming to terms with it. ”
主要なドイツのユダヤ人作家の1人であるラルフ・ジョルダーノ氏は、グラス氏を非難はしないと語り、同氏の遅ればせながらの告白を称賛した。「ギュンター・グラス氏が今度行った事は良いことだ。(中略) 誤りを犯す事より悪い事は、それを認めない事だ」





