カテゴリー : Asia-Pacific

オーストラリア人はアメリカがキライ???

Economist 3/31より
オーストラリアと言えば、アジアにおいてアメリカが最も信頼する同盟国といえると思うのですが(小泉さんをブッシュの犬って言ってる人もいますが、それならばジョン・ハワードはブッシュの憲兵隊というところではないでしょうか)、最近オーストラリアのLowy Instituteが行った世論調査は意外な結果となりました。

An opinion poll published on March 28th asked Australians to rank a list of 15 countries and regions by their “positive feelings”. America came eleventh, at 58%, just behind Malaysia and Papua New Guinea.

3月28日に発表された世論調査は、オーストラリア人に15の国と地域を彼らが「肯定的な感情」を持つ順序でランク付けするように求めた。 アメリカはマレーシア、パプア・ニューギニアのすぐ下の11位であった。

これはかなり意外な数字ですね。ジョン・ハワードだけ見てると全く違った感じですが。ただ72%のオーストラリア人が米国との同盟関係を重要と考えており、ここらへんのツイストぶりはちょっと日本に似ていなくもないのかもしれません。
もう1つ意外なのは、この「肯定的な感情を持つ国・地域」なんですが1位はおとなりのニュージーランド(結構悪口言い合うわりには仲良いんですな)、2位イギリス(これは順当ですね。いまだに昔のイギリス人が残した建物が見つかったとかってのがテレビ・ニュースで出るくらいですからーこれ言われるとオーストラリア人結構いやがるんですけどね)、3位EU(ここまで見るとやっぱりアジア外の国だなぁって思うんですが)、なんと4位に日本でした(下のチャート参照)
Lowy

The doubts about America did not stop there. Among ten potential threats from the outside world, 57% of Australians believed American foreign policies were as dangerous as Islamic fundamentalism.

アメリカに対する疑念はそれにとどまらない。外部の世界からの10の脅威のうち、57%のオーストラリア人はアメリカの外交政策をイスラム原理主義と同じくらいに危険だと考えていた。

ハワード先生Lowyでスピーチしたとこだっただけに、複雑なもんがあるんじゃないでしょうか。まぁタフそうなお方だから何も感じないかもしれませんが。

カーン博士のブラック・マーケット

International Herald Tribune 3/21より
核兵器に関する資料を各国に売っていたと疑われているパキスタンのカーン博士のネットワークですが、単に兵器の青写真だけではなく実際の兵器製造上の詳しい手順も売っていたことが疑われています。

Nuclear investigators from the United States and other nations believe that the black market network run by the Pakistani scientist, Abdul Qadeer Khan, was selling not only technology for enriching nuclear fuel and blueprints for nuclear weapons, but also some of the darkest of the bomb-makers’ arts: the hard-to-master engineering secrets needed to fabricate nuclear warheads.

米国及び他の国々の核調査当局者は、パキスタンの科学者であるアブドラ・カディール・カーンによるブラック・マーケットのネットワークが核燃料濃縮技術と核兵器の青写真だけではなく、核爆弾製造の最も暗部にある技術のいくつか、すなわち、手に入れることが困難な、核弾頭を製造するのに必要な技術上の秘密も売っていたと確信している。

これは昨年パキスタンおよび中国からのものとみられる(もともとパキスタンの核兵器は、インドを牽制するために中国が技術供与したものです)、核弾頭製造の詳細な手順書がリビアで発見されたことに端を発しています。同様の資料はイランにも渡っており、北朝鮮に渡っている可能性もあります。
どうも、日本人が全般的に北朝鮮の軍事的脅威を軽く見る傾向があるのには少し心配です(核弾頭に関しては持っていないと見ている専門家も多いようです)。米国も第2次大戦前に日本の軍事力を軽視して太平洋で想定以上の打撃を被っています。中国からパキスタン経由で弾頭製造の詳細な手順書が流れている可能性があるのであれば、相当重く考えていた方が良いのではないでしょうか。まぁ、北の脅威をはやし立てるのは右傾化を狙うウヨクの企みだなんていう向きもありますが、サヨクの皆さんにしろウヨクの皆さんにしろ北朝鮮の脅威が実際どの程度なのかは「良く分かってない」というのが正直なところだと思いますが?