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November 12, 2005

フランス暴動

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フランスの暴動に関しては色々な記事が出ており、みんなそれぞれ色々考えさせるところがあるのですが、BBCのJohn Simpson氏の記事もなかなか出色のものでした。

Years of reporting on riots and revolutions have shown me that crowds display a mysterious collective sense which somehow overrides the perceptions and fears of the individuals who make up the mass. And crowds have a remarkable feeling for the weakness of government.

長年暴動や革命を取材した経験から、群衆というものがそれを構成する各個人の認識や恐れをともあれ圧倒する、不可思議な集合的意識を示すということが私には分かっている。そして群衆は政府の弱さというものに対して驚くほどの感受性を持っている。

Simpson氏によると、フランス各都市の郊外の北アフリカ、アフリカ移民の間にはもうずっと以前から大きな怒りがあり、平常時の週末でさえ20-30台の自動車が燃やされることも稀ではなく、暴力は普通のことだったようですが、少なくともシラクの中道右派政権が強力であった時期にはこの「暴徒」たちはこれほどの「蜂起」を起こすことはなかったとしています。

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November 09, 2005

胡錦濤主席訪英に手荒い歓迎

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Guardianより:

中国の胡錦濤主席は英国を訪問しましたが、前回江沢民主席が訪英した際には、反中国派の抗議デモを出来るだけ近づけないような警備が強く批判されたこともあってか、今回は胡錦濤主席一行の通る道をはさんで中国政府支持派と中国政府反対派がデモンストレーションする、なんとも英国らしい出迎えとなったようです。

Shortly after the Queen, the Duke of Edinburgh and Tony Blair met Mr Hu and his wife at Horse Guards Parade, the presidential convoy passed through opposing lines of pro- and anti-Chinese government demonstrators as it completed the journey to Buckingham Palace along the Mall.

女王陛下、エディンバラ公、トニー・ブレア首相が胡錦濤主席夫妻とホースガーズパレード(ロンドンの官庁街にあり、騎馬隊が行進することで有名)で会ったすぐ後、主席一行はモールを通ってバッキンガム宮殿に到着するまで、中国政府支持派と中国政府反対派の列の間を通り抜けた。

胡錦濤主席は反対派の方は全く見ず、駆り集められたと見られる中国政府賛成派の方にずっと手を振っていましたが、女王陛下などは両方の列を見渡しており、少し可笑しい感じでした。

The president was previously Communist party chief in Tibet where he responded ruthlessly to separatists' protests by declaring martial law. He last week called on the Dalai Lama to "renounce his Tibetan independence proposition".

胡錦濤主席は、以前はチベットにおける共産党の責任者であり、チベットで彼は分離派の抗議に対して戒厳令を宣言し、情け容赦のない対応をとった。胡錦濤主席は先週ダライ・ラマに「チベット独立の主張を放棄」するように要求した。

ついでに昔からのダライ・ラマ支持者であるチャールズ皇太子は、前回の江沢民主席訪英の際の晩餐会をボイコットして非難されていましたが、今回も米国から戻る「飛行機の都合」で晩餐会は欠席のようです。これもまた相変わらずですね。

August 08, 2005

ロシアの潜水艦乗務員救助される

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カムチャツカの沖合約200メートルの海底で漁網にからまり身動きできなくなっていたロシアの潜水艦が救助されたようです

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A small Russian submarine was freed and its seven crew members saved by an unmanned British rescue vehicle after being trapped for three days deep in the Pacific ocean with dwindling oxygen supplies.

小型のロシア潜水艦および7人の乗組員は、太平洋の深海で3日間閉じ込められ、酸素の供給も残り少なくなっていたが、英国の無人救助艇により救助された。

このロシアの潜水艦自身、AS-28型と呼ばれる救助用潜水艦で演習に参加中漁網にひっかかったもので、事故の報告が遅れたこともあってプーチン大統領はカンカンなようです。

The saving of the trapped vessel was made possible by a British Scorpio underwater robot flown out to the scene which severed the cables tangled around it. US divers also helped in the rescue, while Japanese ships were still on their way to the scene.

身動きの取れなくなった潜水艦の救助は、現場に投下されロシア潜水艦にからまった漁網を切断した英国の潜水ロボットであるスコーピオにより成し遂げられた。米国のダイバーもまた救助の補助を行ったが、日本の艦艇はまだ現場に向かう途中であった。

日本の自衛隊も救助艦の「ちよだ」など4隻を急派していたようなんですが、結局間に合わなかったようです。ところで一番遠い英国の海軍が最も速くかけつけ、一番近い日本の救助が間に合わないとはトーシロにはちょっと分からない部分もなくはないですね。自衛隊で事故が起こったら大丈夫なんでしょうか?

July 08, 2005

ロンドン爆破テロ

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ロンドンの爆破テロは、英国を震撼させましたが、今まで良く抑えていたという方がひょっとすると正しいのかもしれません。The Economistより

A senior security source who briefed The Economist last year gave details of several attempted terrorist attacks on the capital that he said had already been foiled.

昨年、治安筋の高官はThe Economistに状況を説明し、首都(ロンドン)に対する複数のテロ攻撃の試みの詳細を明らかにし、それらはすでに阻止したものだと語った。

英国の治安組織は対テロ活動において極めておおきな権限を持っており、ロンドン自体も非常事態に対する備えが整備された都市ですが、今回ターゲットとなった交通機関などは完全な防護は不可能だといえるでしょう。

It is almost impossible to prevent determined bombers bringing explosive devices on to trains and buses, and no amount of planning or security measures will eliminate such a risk entirely. Londoners understand this and they—and the security services—have known that it was only a matter of time before something terrible like this happened.

固い決意を持った爆破犯が爆発物を列車やバスに持ち込むのを阻止するのはほとんど不可能であり、どのような計画も治安対策もそのようなリスクを完全に除去することはできない。ロンドン子もそれは理解しており、彼ら、そして治安組織もだが、はこのような恐ろしいことが起こるのは単に時間の問題だと知っていたのである。

ずっとニュースは流れていますが、報道は全般に落ち着いたものだといえます。日本だと政府批判で大騒ぎになるんでしょうが・・・ニューヨーク、マドリッド、ロンドンとやられているので、どの都市も人ごとではないと言えますね。

June 07, 2005

EUネタ:英国の勝利?

EU憲法の国民投票はフランス、オランダのダブル黒星となりましたが、どうもメディアの反応も「良く分からん」という感じがします。今回の国民投票はある面では「少数の中核的ヨーロッパ諸国による、米国に対抗し得る、社会民主的な深く緊密な政治統合」を目指してきたフランス路線が、「できるだけ多数の国による、親米的な、自由主義的な浅くゆるやかな経済統合」を良しとしてきた英国路線に「戦わず自爆した」ものとも言えます。

6月2日Economist

In his final television address before the vote, he warned his countrymen that a non would be a triumph for those who had always wanted Europe to be little more than a “free-trade zone” and opposed a broader political union—words that clearly pointed to Britain.

(シラク大統領は)選挙前の最後のテレビ演説で、国民に対して(国民投票での)「否」は、常にヨーロッパをただの「自由貿易圏」とすることを望んで、より広義の政治統合に反対してきた人々 - これは明らかに英国を指す言葉だが - にとっての勝利となると警告した。

フランスの失敗はEU拡大に合意せざるを得なかったことからきている面も大きいと思います。もともとジスカールデスタンに代表されるように、フランスのメインストリームはあくまで「中核的ヨーロッパ諸国による深く緊密な政治統合」を目指しており、伝統的にEUの拡大には消極的でしたが、外交的に大上段に「反対」と言えないところを英国などにつけこまれたと見れない事もありません。

拡大EU内では英国などの思惑とおりフランス・ドイツの相対的発言権は後退、フランスが牛耳ってきたブリュッセルでも昨年は欧州委員長に、フランスの推すGuy Verhofstadtではなく英国の推すJosé Manuel Barroso(よりによってイラク戦争支持者)が選出されるなど、フランスが喜んで受け入れるEUとは様変わりしつつありました。EUの今度の議長国は英国という事で、ブレアはさぞ頑張る(?)でしょうから、フランスにとっては踏んだり蹴ったりというところでしょう。

May 11, 2005

ブレア不人気の理由?

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英国では、労働党の勝利によりブレアが3期連続で首相を務めることになりましたが、これはサッチャー以来の事です。最近はどうも人気低落が激しいですが、それを上回る野党の不人気に助けられたともいえます。

日本ではイラク戦をブレア首相不人気の理由にしている報道が多いようですが、もちろんイラク戦も大きなきっかけになったとはいえ、ブレア首相の人気低落にはもっと本質的な理由があります。

Economistは最近の特集記事の最後を以下のように締めくくっています。

Britain is disappointed with Mr Blair and New Labour simply because it is tired of the party's remorseless, pathological, high-pressure salesmanship. Circumstances surrounding the party's rebirth decreed it had to be that way.

英国人がブレア氏と新たな労働党に失望したのは、単に彼らが労働党の情け容赦のない、病的なまでの(政策の)押し売りぶりに嫌気がさしたからである。労働党の再生をとりまく状況から、労働党はそうせざるを得なかったのであるが。

労働党の再生とは1997年に保守党から政権を奪取する前の数年間に、当時の新リーダーであったブレアが完全に機能不全に陥っていた労働党を政権を取れる党にまで立て直した事を指しています。

労働党が政権党としてやっていくためには、保守党の政策をある程度継承する必要がありました。そうすると必然的に反保守党の旧労働党支持層の離反を招くため、保守党から継承した必ずしも革新的ではない政策も「極めて革新的」な政策であるかのように激しい宣伝を行わねばなかったわけです。この結果として生じた「実質」と「宣伝」の大きい乖離はその後もずっと労働党政権の特徴であったわけですが、それがブレア首相の人気低迷の理由であるとEconomist紙はしています。

ただ、Economist紙は「実質」と「宣伝」の乖離は労働党が政権党となるために必要なことであったとし、またその「実質」自体も「宣伝」とは全く異なっていたとしてもそれほど悪いものではなかったとして、その乖離自体にはそれほど批判的ではありません。ここらへんが「政策本位」の批評が多い英国の出版物らしいところとも言えますが(タブロイド紙はそんなことないですが)・・・

And it need not subtract much, if anything, from history's verdict on Mr Blair. If he has succeeded, after all, in consolidating centrist politics within the Labour Party, and hence in the country, that will be something to be proud of. Has he? In all likelihood, yes—though it will take a full term of Labour in power under a different leader to be sure.

そして、その事自体はブレア氏に対する歴史の評価を貶めるものではない。結局のところ、もしブレア氏が労働党の中で、ひいては英国の中で、中道的な政策を確固たるものにするのに成功したのであれば、これは誇りとするに十分なことである。彼は成功したのだろうか?その答えはほとんど確実にイエスである。ただし、それを確信を持って言うには、ブレア氏以外のリーダーに率いられた労働党政権による4年間(1期)を見てみる必要があるが。

ブレア首相はおそらく今度の任期4年間の途中で退くことになると思いますが(次の選挙を違うリーダーで戦うため)、次の労働党リーダーはゴードン・ブラウン氏がほぼ確実視されています。ゴードン・ブラウンはどちらかというとブレア首相よりも旧来の労働党支持層に近いと言えますが、ブレア首相並みに右と左の間の矛盾を器用に取り扱えるかどうかは疑問です。それが記事の最後のセンテンスに表れていますね。

ところで岡田さんも小泉首相のパフォーマンスを批判しているようでは政権は遠いのではないでしょうか?ブレア並みの「パフォーマー」でないと野党が政権党に生まれ変わるのは難しいと思いますが・・・

April 22, 2005

ニモ裁判でイタイ目に・・・

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BBC Newsより:

「ファインディング・ニモ」といえばディズニー/ピクサーのアニメ映画ですが、フランスの児童書の作者がニモが自分の作ったキャラクターを真似たものだとしてディズニー/ピクサーを訴えていた裁判の判決がありました。

But a French court ruled on Wednesday that Nemo had existed before Pierrot and that Le Calvez even knew of the Disney character when he created his.

He was ordered to pay 61,000 euros ($80,000, £42,000) damages and costs.

しかし水曜日、フランスの法廷はニモがピエロ(原告のル・カルベス氏が創作したキャラクター)より以前から存在しており、カルベス氏が彼のキャラクターを創造した時にディズニーのキャラクターをすでに知っていたとさえ裁定した。

カルベス氏は損害および裁判費用として61,000ユーロ(80,000ドル、42,000ポンド)を支払よう命じられた。

もともとディズニーに100万ユーロ(約1億4,000万円)の支払を求めていたカルベス氏ですが、逆に850万円もの大損となってしまいましたとさ・・・めでたしめでたし(?)

April 08, 2005

フランスは対中武器禁輸解除に固執

Financial Times 4/6/2005

台湾に対する武力行使を認めた反国家分裂法を中国が制定したことにより、EUの対中武器禁輸解除は困難になったとのもっぱらの見方でしたが、フランスは相変わらず強硬なようです。

“There is a real, fundamental difference of perception that we have about China on both sides of the Atlantic,” he said.

「中国に対する認識には大西洋の両側で実質的かつ本質的な違いがある」と彼(フランス外相のミシェル・バルニエ)は述べた。

はっきり言ってアジアで局地戦が起こったら大もうけというくらいの認識では?いや、アメリカ嫌いでも中仏は一致してますが。

This week Robert Zoellick, deputy US secretary of state, stepped up warnings that the US Congress could respond to an end to the embargo by imposing restrictions on transatlantic defence co-operation.

今週、米国国務副長官のロバート・ゾーリックは、米国議会は禁輸の解除に対しては米欧間の国防協力に対する制限により対抗する可能性があると、警告を強めた。

国防協力の制限は同盟国に対しては異例とも言える強い警告といえます。

In response, Mr Barnier said: “I think frankly that warnings and threats do not have any use.”

これに対し、バルニエ氏は「率直に言って、警告や脅しは役に立たない」と語った。

フランスにとっては単にエアバスと武器を売って、しかも米国の一極支配ではない「多極的世界」という点で中国と意見が一致するというだけなんでしょうが、非常に愚かな行為であると思います。はい。

February 06, 2005

EUの対中武器禁輸解除

EUによる中国への武器禁輸解除が迫っています。英国Economist(2月3日)は以下のように報じています

The French have led the effort to get the embargo lifted, in the hope of selling Dassault fighters and of persuading the Chinese government to allow Chinese airlines to buy Airbus passenger jets. With the embargo set to be removed by the end of June, the Chinese ended restrictions last week on orders for Airbus's big new A380 aircraft, which desperately needs business from Asian carriers.

ダッソー(ミラージュ)戦闘機の販売と、中国の航空会社によるエアバス旅客機の購入に対して中国政府に許可を行うよう説得する期待を持って、フランスが対中武器禁輸の解除への取り組みをリードした。6月末をもって禁輸は解除されることとなり、中国政府は先週、アジアの航空会社からの注文を是が非でも必要としているエアバス社の新大型機A380の注文に対する規制を解除した。

禁輸の解除の目的が主にフランスによるミラージュおよび国策会社エアバスの新型機販売にあったとしていますが、短期的には欧州軍事メーカーによるアメリカ市場へのアクセスを困難にするため、商業上もそれほど良いアイデアとも思えません。

So the French rush to get into the Chinese defence market could stymie European ambitions in America—roughly half the global market for advanced military equipment such as aircraft and missiles.

したがって中国の国防市場に参入しようというフランスの突進は、航空機やミサイルといった先進的な軍事機器の世界市場の約半分を占める米国市場における欧州企業の野心を阻む可能性がある。

やはり、商売とともに、米国に対する対抗心の表れともとれますが、もともと中国に対する武器禁輸は天安門事件に対する抗議であったはずです。そして先ほど亡くなった趙紫陽氏に対する対応を見ても中国政府の姿勢にほとんど変化が無いことも明らかです。10億人市場とアメリカに対する対抗心の前ではそんなことは何でもないってとこでしょうか。

  

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