フランス暴動
フランスの暴動に関しては色々な記事が出ており、みんなそれぞれ色々考えさせるところがあるのですが、BBCのJohn Simpson氏の記事もなかなか出色のものでした。
Years of reporting on riots and revolutions have shown me that crowds display a mysterious collective sense which somehow overrides the perceptions and fears of the individuals who make up the mass. And crowds have a remarkable feeling for the weakness of government.
長年暴動や革命を取材した経験から、群衆というものがそれを構成する各個人の認識や恐れをともあれ圧倒する、不可思議な集合的意識を示すということが私には分かっている。そして群衆は政府の弱さというものに対して驚くほどの感受性を持っている。
Simpson氏によると、フランス各都市の郊外の北アフリカ、アフリカ移民の間にはもうずっと以前から大きな怒りがあり、平常時の週末でさえ20-30台の自動車が燃やされることも稀ではなく、暴力は普通のことだったようですが、少なくともシラクの中道右派政権が強力であった時期にはこの「暴徒」たちはこれほどの「蜂起」を起こすことはなかったとしています。
Thanks to the Revolution, violence even has a kind of virtue which it simply does not possess in a country like Britain. When government becomes incapable of change, the crowds in the streets have to do the changing for themselves.
フランス革命のおかげで、暴力にも英国のような国では単にあり得ないような美点さえ存在する。政府に変革の能力がなくなった場合には、街頭の群衆が自ら変革を起こす必要があるのだ。
Simpson氏は過去においてもフランスで見た、フランス機動隊のムスリムやアフリカ人に対する情け容赦のない暴力を例に挙げて、フランスの変革の必要性の大きさを書いています。
Last April, Amnesty International singled out the violence and racism of the French police towards the non-white people of the suburbs for particular criticism.
昨年4月に、アムネスティ・インターナショナルは郊外の非白人に対するフランス警察の暴力と人種差別を名指しし、激しく非難している。
少なくともシラク大統領がこの時点で、1968年のドゴールのように無策であれば、パリの街路に煙が再び立ちこめる可能性も全くないとは言えないのではないでしょうか。