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EUネタ:英国の勝利?

EU憲法の国民投票はフランス、オランダのダブル黒星となりましたが、どうもメディアの反応も「良く分からん」という感じがします。今回の国民投票はある面では「少数の中核的ヨーロッパ諸国による、米国に対抗し得る、社会民主的な深く緊密な政治統合」を目指してきたフランス路線が、「できるだけ多数の国による、親米的な、自由主義的な浅くゆるやかな経済統合」を良しとしてきた英国路線に「戦わず自爆した」ものとも言えます。

6月2日Economist

In his final television address before the vote, he warned his countrymen that a non would be a triumph for those who had always wanted Europe to be little more than a “free-trade zone” and opposed a broader political union—words that clearly pointed to Britain.

(シラク大統領は)選挙前の最後のテレビ演説で、国民に対して(国民投票での)「否」は、常にヨーロッパをただの「自由貿易圏」とすることを望んで、より広義の政治統合に反対してきた人々 - これは明らかに英国を指す言葉だが - にとっての勝利となると警告した。

フランスの失敗はEU拡大に合意せざるを得なかったことからきている面も大きいと思います。もともとジスカールデスタンに代表されるように、フランスのメインストリームはあくまで「中核的ヨーロッパ諸国による深く緊密な政治統合」を目指しており、伝統的にEUの拡大には消極的でしたが、外交的に大上段に「反対」と言えないところを英国などにつけこまれたと見れない事もありません。

拡大EU内では英国などの思惑とおりフランス・ドイツの相対的発言権は後退、フランスが牛耳ってきたブリュッセルでも昨年は欧州委員長に、フランスの推すGuy Verhofstadtではなく英国の推すJosé Manuel Barroso(よりによってイラク戦争支持者)が選出されるなど、フランスが喜んで受け入れるEUとは様変わりしつつありました。EUの今度の議長国は英国という事で、ブレアはさぞ頑張る(?)でしょうから、フランスにとっては踏んだり蹴ったりというところでしょう。

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