
ここ数日、豚インフルエンザが話題に上がることが多くなってきました。
火曜日にはタイムズ・スクエアのアーンスト・アンド・ヤングさんの本社ビルのスタッフが豚インフルエンザだったと判明しフロアの一部が閉鎖されたと、同社の広報担当からのコメント入りで報じられていましたが、数時間後には同じ広報担当がそれを撤回するなど、この手の情報の乱れは今後多くなりそうな気がします。
今の時点で少し気になった点をいくつか。
CDC:米国の疾病管理予防センター(CDC)は早期から積極的に動いており、すでにタミフルとリレンザの備蓄の4分の1を放出したようです。
CDCはメキシコでの騒ぎが大きくなる以前の4月13日時点で新型インフルエンザの発生を把握していたようです。4月21日の週刊疾病率死亡率報告(MMWR)では4月13日と17日に報告された豚インフルエンザ2例について書かれていますが、MMWRでこれほど早い時点の情報が出されるのはかなり異例だということで、公衆衛生の専門家は「一体なにが起こっているのか」と注目していたようです。
1918年?:破滅的な流行だった1918年の時は、今回の豚インフルエンザと同じ「H1N1」型だったそうです。1918年以降の1957年頃までは(マイルドな)H1N1が季節的流行の主流だったそうで、1957年以前に生まれた人にはひょっとすると(交差反応により)少しは耐性があるかもという??なウワサもあります(よしんば交差反応があったとしても、フルの免疫がそんなに長く持つのか?という真っ当な疑問はありますが)。
いずれにせよ、今回のウィルスは「新型」(おそらくほとんどの人間に免疫がないという意味で)で、症状的にはフツーの季節的流行と似ていて、しかし免疫がないゆえに大々的に流行する潜在性があるとしか今の段階では言えないようです。致命率や流行曲線を判断するには、まだデータがあまりにも限られているとのことです。
インフルエンザはかなり季節的な病気で、これから夏になるため、季節的にラッキーだったという人もいます。しかし、1918年の流行に関する研究では、ニューヨークで春先に一度軽い流行があった後、夏の間には息を潜めていたものの、8月にドカンと再来し破滅的な被害をもたらしたという研究もあるので、その点ではあまり安心できません。
市場:市場は今のところまったく気にしていないようですが、慎重な連中は少し警戒しています。ここでラッキーだったのは、昨年以来の大混乱で、慎重な方々はすでにかなりディフェンシブなスタンスにあるということです(ここ少しの間は大分緩んできていますが)。
かなり以前に、鳥インフルエンザの市場に対する影響に関する投資家へのガイドについて書いたことがありますが、基本的には他の危機への対処と大して変わらないと思います。まぁ、マスク屋さんが儲かるに違いないとか騒いでいる人もちらほらいますが。
