ダウに続いてS&P500も上昇し、2000年9月以来の1500台とかでおめでたい限りですが、バイサイドのファンドマネジャーに圧力をかけている一部の投資家の間だけでなく、世界最大の島国の大メディアにも「ちょっと待て」との声が出ているようです。
先週のNY Timesに出ていたのは、1999年末からのS&P500の動きを様々な通貨/コモディティとの比較で見たものですが、4月末時点でS&P500(SPX)は1999年12月31日の終値から1.1%上昇して引けていますが、もし基準をユーロにするとSPXは依然として3分の1程価値を失っており、英ポンドを基準にするとマイナス22%、金を基準にするとマイナス68%など、全分野にわたって米国人投資家の購買力はまだバブル以前に程遠いとなっています。
ところで日本円を基準にするとS&P500はこの10年で18%アップということで、めでたしめでたし(としか言えません)。
NYT: 「S&P500ふっかーつ:ドルが物差しだったらの話だけどね」

MSとYahooが再び買収交渉ということで、New York Postが最初にスクープしたようですが、その後WSJ、FTなどもカバーしており信憑性は結構あるのかもしれません(WSJの報道は少し抑制されたもので「現在買収の議論はアクティブではない」と言う情報筋のハナシを載せています。ちなみに一方のNew York Postは現在WSJを発行するDJへの買収提案でお騒がせのマードックの会社です)。
もともと、昨年YahooがMSの買収提案を蹴ったという経緯がありますが、Googleに大きく水をあけられている両社としては、Yahooには欠けているテクノロジー、MSに欠けているオンライン広告でのプイレゼンスを与えるということで、価格次第では良いディールになるかも知れません。New York Postでは500億ドルというハナシも載っていますが・・・。
このニュースにYahooの株価はほぼ18%の上昇、MSの株価は1%を超える下落ということで、これはYahooに対して過大な価格が付くことに対する市場の懸念(Yahoo側からは期待ですが)を反映していると言えそうです。いずれにせよ、このハナシに少しでも可能性があるとしても、肝心の価格は大問題になりそうです。値上がりしたYahooの株価はPERで言えば60倍で、フツーだとMSの株主は黙っていないような気がしますが。
しかも最近低迷していたとはいえ18%とはどうなんでしょうか。過去のデータから見ると、ビッドプレミアムがあまりに大きい買収は(少なくとも長期的な株式パフォーマンスの面からは)失敗する可能性が高いというリサーチもありますが・・・
Financial Times