2005/3/17 木曜日
米国の国連大使にタカ派のボルトンが任命されたのに続いて、世界銀行の総裁にもネオコンの重鎮ウォルフォウィッツが任命されたようだ。
ウォルフォウィッツはイラク戦背後の理論的支柱の1人で、911のテロ直後にイラク侵攻を主張した人物だ。まぁ、ブッシュがウォルフォウィッツをペンタゴンから追い出したかっただけじゃないかという説もあるみたいだけど。
ただ、世銀の従来の仕事範囲だけでも米国は明確な意図を持っており(例えば、貸出しよりも供与の重視とかね)、外交面でも何らかの意図を持っていると考えるのが普通だろう。
大体ここらへんの連中は自由と民主主義を広めればなんでも片付くと考えているきらいがあって、パレスチナのテロなんかでも、パレスチナ人の怒りは権力の座にとどまりたいパレスチナとアラブのエリートによって人為的に作られたものでパレスチナが民主化されればそれが平和(テロの撲滅)の第一歩になるなんて考えてる向きも多い(民主化されて「テロじゃない形」で怒りが爆発するなんて想像もできないらしい。実際地方選ではハマスの支持が高いことが実証されてるんだけどね)。そう言えば、イラク人が米軍を「解放者」として迎え入れるなんて言ったのはこのウォルフォウィッツ先生だったような、、、
というわけで「自由と民主主義を広げるために(イスラム原理主義者との戦いに勝つために)」世界銀行を活用するってのはあり得るハナシだ。
ペンタゴン出身の世銀総裁っていうと、これまた戦争の理論的支柱(こっちはベトナム戦争だが)だったマクナマラってのがいたが、世銀の援助をアメリカの外交政策を支持する連中に集中させて強烈な批判を浴びたっていう過去がある(らしい)。「自由と民主主義」は結構だけど、世銀には世界の貧困の撲滅っていう大事な使命があるのを忘れないで欲しいもんだ(「自由と民主主義」が貧困撲滅の第一歩って言うんだろうけどね、きっと)。
追記:1つだけ付け加えておくと、ウォルフォウィッツ先生は結構マジで「自由と民主主義」を信じてるお方のようにみえる。地政学的な理由だけからドンパチやったようにみえるラムズフェルドやチェイニーよりはまだマシなお方だとは思うよ(もちろん信じる者ほど「コワイ」ってのも言えるワケだけどね)。
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2005/3/15 火曜日
最近、米系某オーディオ・ストリーミング・ソフト会社関連の仕事をしたんだけど、その時に「CDクォリティ」って言葉をしばしば聞いた。どうもそこの会社の人も宣伝じゃなくってマジで「CDクォリティ」ってのを「良い音質」っていう意味で言ってるようだったのでちょっと考え込んでしまった。
CDってのはサンプリング周波数44.1kHzで原音をサンプルしてるので、原理的に22.05kHzの音までしか再現できない(いわゆるサンプリング定理ってやつだ)。CDフォーマットができた時のフィリップスとソニーの言い分は人間の可聴域はそれより狭いから全然問題ないってものだったんだけど、これはもちろん半分はウソだ(本当だったらDATとかSACDの意味無いじゃない。プロの録音機材ならサンプリングは192kHzが当然だし、アマの機材だって最近は96kHzが普通だ。もちろんこれには他の理由もあるけどね)。
半分は本当ってのは人間が聞いていると「意識」している音の範囲は割と狭いってことだ。でも聴覚とか臭覚は人間の感覚の中でも一番古いもので(つまり「意識」なんかよりもっと古い)、実際には人間は「意識」してるよりも、はるかに多くのモノを聞いたり、嗅いだりしてるし、それに「意識せずに」影響されている。
感覚でいえば比較的新しい視覚だって、サブリミナル広告でも分かるように人間が意識してる以上のモノを実際には見ていて、それに影響されてる。音の世界でいえば特に変動が激しい音(例えば音楽だったら音の立ち上がり、弦のきしる音とかパーカッション系の音)では人間の聴覚は驚くほど敏感なことが分かっている。
象さんの近くにずっといると気分が悪くなったり、変な気分になったりするらしいんだけど、これは象さんが人間の「可聴域」より低い声でぶつぶつ言ってるかららしい。人間は象さんの声を聞いてると自覚せずに聞いてるわけだ。
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2005/3/13 日曜日
ニッポン放送のフジへの新株予約権発行は差し止めになったけど、同時並行的に外資の日本企業買収を容易にする会社法案のM&A規定は1年凍結となったみたいね。まぁ1年かけて経営陣でも守る方法をよく考えようって事のようだ。そんなこと考えてるヒマあったら独禁法や公取なんかの強化をしたほうが国のためになりそうな気がするけどね。
どうも最近、「競争」ってのに対して国中が「逃げ腰」になってるような気がするのはくまだけなんだろうか。なんか財界のいい年した方々も含めてみんな「争い」から逃げたくて、「仲良しで序列の決まった内輪」でやっていきたいっていう願望が強いような気がする。まぁ、そういうことがますます不可能になってきてるから逆にノスタルジーが強くなってるだけなのかもしれないけどね。
ところで「競争」って言葉は「福翁自伝」によると、福沢諭吉が江戸幕府の勘定方に頼まれて経済書の目録を翻訳したときに作ったらしいですね。Competitionにぴったりくる日本語がなかったので「競い争う」ってとこから作ったらしいです。
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2005/3/11 金曜日
(国際経済に強くなろう第41号)3月10日配布分:「先進国で広がる格差」より。
第2次大戦終了から1980年代までが先進国間の所得ギャップが縮小する時代だったとすると、1990年代以降は先進国間の所得ギャップが開いていっている時代だ。これはとうとうOECDのリサーチのトピックとなっているが、残念なことに日本はちょっと遅れ気味のようね。
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2005/3/9 水曜日
なんか、Political Compassってのが流行ってるそうで、一発やってみた。
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