2005/2/27 日曜日

ライブドアつれづれ

大騒ぎのライブドア対フジテレビのニッポン放送争奪戦ですが、限りなくクロに近い(と思いますです。はい)ニッポン放送のフジへの新株予約権発行に関して村上ファンドが批判したみたいですな(毎日)。

企業買収への対応策について、株主の判断を経ずに株主価値を毀損(きそん)する可能性が高い施策を経営者が決定することが認められれば、経済産業省や法曹界での防衛策の議論は意味がなくなってしまう

だそうで、いやまったく当たり前なんですが。

ところで、敵対的買収の過程で会社の取締役にどれくらいの裁量権(つまり今度の場合ですと新株予約権発行を決めちゃうとか、まぁ「防衛権」の発動権)を認めるかってのは難しいところだ。
価格とタイミングだけが問題になるような簡単なケース(今回はライブドア側も仁義なき?奇襲ということでTOBの価格/タイミングの問題じゃなくなってるんでこんなに簡単じゃないけど)でもおおざっぱにゆーと2つの考え方がある。
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2005/2/22 火曜日

金さえあれば何でも出来るというのはマズイ???

最近超忙しくてニュースもあまり見てないんだけど、どうもまたLivedoorが話題を提供しているみたいね。いろんな人が出てきて曰く、

「金さえあれば何でも出来るというのはマズイ」

金があるから「何でも」できるって、、、、、株を買って企業を買収しようとしているだけでしょうが。それが悪いんだったら上場なんかしなければよろしい(いや、マジで。サントリーとか竹中工務店とか上場しなくてもちゃんとやってる会社は山ほどある)。別にホリエモンを評価してるわけでもなんでもないんだけど、後から後から出てくるジーさん連中のボケ具合を見てると頭が狂いそうになってきます。

話はちょっと変わるけど、近い将来に商法改正により外国企業も株式交換で日本企業の買収が可能になる事から、経団連も敵対的買収に関して神経を尖らせているようで、最近テレビを見てると奥田経団連会長も、

「金さえあれば何でも出来るというのはマズイ」

いやはや、、、、いっそのこと株式市場を閉鎖して、大相撲の「年寄り株」みたいなのにすればいいんじゃないかしらん。「お前には売ってやらん」なんてね。

2005/2/13 日曜日

技術の先を読むこと:AT&T買収

ここのところSBCがAT&Tを買収するというニュースが大きく取り上げられてたけど、どれほどの企業でも大きく時代を読み間違えると(そして読み違えたままそれを認めずにアクションが遅れると)アウトになるという当たり前のことを再確認させられたニュースだった。

あれだけの技術力があればワイヤレスなどでも業界をリードできたはずだけど、AT&Tは1984年の分割時にワイヤレスへ進出しないことを決定している。この時のベースになったのがコンサルティング会社のマッキンゼーのレポートだと言われてるけど、その中でマッキンゼーは2000年までのワイヤレス電話の数を100万台以下としていた。もちろん大はずれで実際には7億4,000万台だったんだけどね(AT&Tは1993年にやっと方針転換してMcCawを買収しAT&T Wirelessとした。去年Cingularに売却)。

他にも商用インターネットの幕開けの段階でもAT&Tはその時点でバックボーンを制する機会があったのにまったくの無視に近かった(1970年代にはUUCPを開発し、UNIXの配布をネットワーク上で開始しているにもかかわらずだ。おまけにオープンなコンピュータ・ネットワークのバックボーンの運用を米国政府が20年以上にわたってAT&Tに要請し続けていたにもかかわらずだ)。

まあ、マッキンゼーやAT&Tを後知恵で笑うのは簡単だけどね、先を読むってのは簡単じゃないってことを考えると大事なのは間違いに気付いた段階でどうアクションを取れるかだろう。AT&Tに関しては読みの間違いもあっただろうけど、最大の致命傷は長年にわたる規制産業で動きが遅い官僚的超大組織だったってことじゃないかしらん。煎じ詰めればね。

2005/2/5 土曜日

止まらない中国

メールマガジン1月29日配信分。ちょっと遅れましたが一応アップ。

中国の経済拡大が止まらない。中国当局が1月25日に発表したところでは、中国の2004年度のGDP成長率は9.5%と相変わらずの超スピードだった。一連の引締め策により大方は8%台への鈍化を予想していただけに驚いている向きも多いみたい。しかし、なぜにみんなそんなに心配するんでしょ?
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2005/2/4 金曜日

Elizabeth Monroeの英国による中東介入史

“Britain’s Moment in the Middle East, 1914-1971″は大分昔の英国の歴史学者のElizabeth Monroeが、イギリスの中東へのかかわりの最初から最後(まぁ、まだ続いているわけですが)までを書いた本だ。残念ながら絶版になってるようだけど、知り合いに貸してもらうことができた。最近の米国の中東へのかかわりを見る上でも色々比較するとアイロニーに満ちている。再版を望みたい本だ。

英国、フランスにとって、中東の石油へのアクセスは歴史的に大きな関心事だったわけだけど、英国、フランスの中東での野心が大きく挫折したのがスエズだ。エジプトのナセルを追放するために、「世界にとって危険なアラブの独裁者を倒す」という名目で英国・フランス軍、そしてイスラエル軍がエジプトに侵攻を試みたんだった。肝心の米国にも参戦を求めたが米国はエジプト侵攻に反対し結局「連合軍」は撤退せざるを得なくなった(ちなみに今回のイラク戦に対するフランスの行動はこれへの仕返しだという向きもある)。

以前(大昔)、フランスの「テル・ケル」誌のフィリップ・ソレルスのインタビューを読んでいると、フランス軍がスエズから撤退しなければならなくなった時、当時フィリップ・ソレルスは学生だったわけなんだけど、フランス国旗が半旗に掲げられた寒い校庭に全員で整列させられて国歌を歌わされたっていう話をしていたのを思い出す(記憶があまり定かじゃないんだけど、こういう話だったと思う)。イラク戦争に対するフランスの反対があんまり信用できなかったのもこんなところがある。あのドビルパン外相も内務大臣に「栄転」したとたん、国内のイスラム系団体をがんがん締め付けてるしね。やれやれ。