イラクで人質になっていた日本人旅行者が殺害されたようだ。ご家族の心中察するに、ただなんとも辛い事件ではあるが、少し気になったことがある。
1. 今回以外にも多数の人質を殺害しているザルカウィ一派だが、なぜ今にいたるも排除されていないのか?
米国は少なくとも、かなり昔から(つまりイラク戦が始まるずっと前からってことだが)ザルカウィのテロリスト・キャンプの所在をつかんでいたはずである。
2003年始めにコリン・パウエルが国連でイラクに対する攻撃の正当性を主張した時も、当時クルド族の居住地にあった連中のテロ訓練キャンプに関して詳しく説明し、サダムがテロを支援している根拠としていたように記憶している。
サダムとザルカウィに関連があったかどうかは別として(これは良く分からん。)、少なくともこれから見ても米国はこのとんでもない「聖戦派」に関して十分に情報を持っていたはずと思われる。イラクに侵攻してサダムを排除したものの、所在を知っていたテロリスト一派を取り逃がしたってことは、数多いブッシュ政権の戦術的失敗の中でも結構大きいものではないだろうか?連中のキャンプの所在を知っていたのなら、イラクで大攻勢をかける以前でさえ小規模の攻撃で彼らを排除できたはずである。テロ排除よりも、サダム排除による「中東民主化」というネオコン的目標を重視していたと言われても仕方ないだろう(ところで、ラムズフェルドまでネオコンに含めている記事なんかもあるが、それはさすがにネオコンに失礼だろう)。
2. 小泉は自衛隊撤退を即座に否定して交渉の余地を無くしたのか?
人質事件で毎回言われていることだけど、、、今回もあちこちでこういう批判を見るけどね、どう考えてもザルカウィとかに対して交渉の余地は全くないだろう(あっち側の生殺余奪の権を小泉が握っているならまだしもね)。あったとしてもするべきではないだろうし、していても日本の首相がそんな態度を見せれるわけがないだろう。ザルカウィと交渉して自衛隊を撤退させるなどということがあり得ないのは(自衛隊の派遣の是非は別にしてね)、フツーに考えりゃトーゼンでしょ。ザルカウィと交渉の余地が少しでもあると思ってる方々はもうすこしお勉強した方が良い。フランス人であろうとトルコ人であろうと関係ない連中なんである。小泉の対応はあれしかない。日本人がお好きな(でも決して得意ではない)グダグダ腹芸は持ち込んではいけないところがある。旅行で行ってはいけないところがあるのと同じ。