2007/9/11 火曜日

バーナンキ先生の試練

先週末は米国雇用統計が過去4年で初めてのマイナス(-4000)、しかも前期の数字も大幅に下方修正ということで、皆さん大騒ぎの模様でした。

米経済の減速は既に織り込み済みで、8月の雇用統計は当初大方が予想していた10万を3万-4万程度下回ると見ていた人もマイナス増は予想していなかったため、ベッドで寝ていたゴールディロックスちゃんが突然帰ってきたクマさんを見たときのような有様でした。

これで、Fedの利下げの口実はできたような気がしますが(先物市場では年内に4.5%程度まで下がると期待しているようです)、問題は利下げしないリスクと同様に利下げにも大きいリスクがあるということです。

まず金の値上がりからも見て取れるように、インフレまたは(および)ドルの底抜けのリスクがあります。少なくとも今の景気減速はタイトな金利政策の影響ではないように見えますから(M2は過去3カ月でも6%以上のペースで増加しています。1年前は3-4%でした)、利下げしても景気の下支えの効果はなく、ドルだけが底抜けでインフレ上昇(先日の生産性指標は良くありませんでした)という可能性も(かなり)あるわけです。

米ドルインデックス(下のグラフ)は先週末には80を下回りましたが、これは例外的な一時期を除けば30年以上ぶりの未踏の世界で、利下げはまさしくドルの底板を打ち抜く可能性もあります。議会などの強烈な利下げコールの圧力もありますし、ドルの信認の本格的な揺らぎというリスクもあり、先生には本当に悩ましい世界になりました。

何となく1年以上前のシラー先生の「Is Bernanke Ready?」という記事を思い出してしまいました。少し前に「バーナンキの仕事なんて福井(総裁)の仕事に比べればラクチンなもの」なんて暢気なこと書いていた人もいましたが、そんな事ないですよねぇ。やっぱり。(いや、日銀総裁も大変だとは思っております)

ところで、上のクマは本石町さんとこの記事を見て思いつきました。これくらい可愛い奴だと良いのですが・・・(まぁ、まだ分かりませんが)

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コメント


  1. コメント by 本石町日記 — 2007/9/13 木曜日 @


  2. コメント by plateaux — 2007/9/21 金曜日 @

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