村上氏の話も報道を見てるといよいよワケ分からん話になってきているようですが、もちろん米国にも(とゆーか米国には)怪しい人々がいっぱいいます。相次ぐスキャンダル以来社内でのコンプライアンスに対する要件がかなりキツくなっている大企業でも簡単に白黒決められないハナシが山のようにありますから、ヘッジファンドなどは推して知るべしという感じもします。
ちょっと古い話になりますが、ジェームズ・クレーマー(日経CNBCで昔「クッドロー&クラマー」なんて番組やってましたね)の「ウォール街中毒者の告白」(いや、かってに書名訳しちゃってますが)でクレーマーがGSでブローカーやってた時からヘッジファンドやってた時のオハナシを書いてるんですが、これも相当怪しいです。
クレーマーのファンドは12年間、年間平均リターン24%だったそうなんですが、ってことは手数料等を入れると30%程度(以上)はリターンがあったはずです。で、この12年間、ダウンした四半期は1回だけなんだそうです。12年間(48四半期)で1回だけがダウンってことは、ある四半期がダウンになる最尤推定値はたったの2%ちょっとになります。で、30%のリターンが正規分布してたと仮定すると、48四半期でダウンが1四半期だけというのをもっともらしく説明できる数字はボラティリティが4%ちょっとでシャープ・レシオが7程度ってことになります。
これはトンでもない数字ですが、フツー考えれば「有り得ない」数字です。おまけに年によってはプラス65%やらマイナス45%って四半期もあったというんですから、ますます有り得ません(ボラティリティが高すぎます)。最低でも数十の資産を運用するファンドの四半期ベースの数字ですから、池の端でタバコ吸ってたら偶然煙が輪になってその真ん中を蛙が通って池に飛び込んだというくらい有り得ません。で、本人は主に「ファンダメンタル分析」で投資を決定したって言うんですが、、、
ヘッジファンドというのは証券会社等からすると「お得意さん」ですし、何らかの何か(?)があったと推定しないと、全く説明も信用もできない数字です(まぁ、本にするためにちょっとばかし数字を誇張してるってことも十二分に有り得るわけですけど)。この方も世が世なら、違う人生を歩むことになっていたかもしれませんねぇ・・・ と言いながらも、本自体は結構面白いです。
