ライブドアつれづれ
大騒ぎのライブドア対フジテレビのニッポン放送争奪戦ですが、限りなくクロに近い(と思いますです。はい)ニッポン放送のフジへの新株予約権発行に関して村上ファンドが批判したみたいですな(毎日)。
企業買収への対応策について、株主の判断を経ずに株主価値を毀損(きそん)する可能性が高い施策を経営者が決定することが認められれば、経済産業省や法曹界での防衛策の議論は意味がなくなってしまう
だそうで、いやまったく当たり前なんですが。
ところで、敵対的買収の過程で会社の取締役にどれくらいの裁量権(つまり今度の場合ですと新株予約権発行を決めちゃうとか、まぁ「防衛権」の発動権)を認めるかってのは難しいところだ。
価格とタイミングだけが問題になるような簡単なケース(今回はライブドア側も仁義なき?奇襲ということでTOBの価格/タイミングの問題じゃなくなってるんでこんなに簡単じゃないけど)でもおおざっぱにゆーと2つの考え方がある。
1つは最終的な決断権は株主にあるんだから、自分たちの利益しか考えない可能性のある取締役は勝手になんかしちゃいかん(買収価格とタイミングだけなんだったら株主に決めさせろってこと)というものと、もう1つは取締役は株主が決めるんだから、取締役会の優位性を認めて取締役会に裁量権を与えて良いっていう考え方もある。この場合は取締役会が買収に対して取れる防衛手段の幅は広がることになる。
実はこの2つに関しては買収先進国米国の大企業の登録が集中しているデラウェアでも簡単ではなくって、オラクルの買収提案に徹底的に対抗したピープルソフトの経営陣に対して、株主の利益を無視していると訴えたオラクルの訴訟によってちょっとはクリアになるかと思われたけど、結局はピープルソフトの方が裁判より先に白旗あげちゃったんで残念ながら(?)Leo StrineなんておもしろいおっさんのいるデラウェアのCourt of Chanceryの判断は聞けなかった。
で、どっちにしても最終的に「株主の利益」が反映されていることが重要なんだけど、日本の会社の取締役会ってのは株主のための経営監督機関(社長と経営陣監視機関)とゆーよりは単なる社長の部下だったりするんで、こんな連中に裁量権(対買収の対抗手段)を与えるのは少なくともとんでもない、とゆーことになる(べきだと思う)。だって株主どころか自分たちの保身のためになんでもやるのが目に見えてるでしょ。
ところで、さっきちょっと見てるとライブドアとちがってニッポン放送の方はちゃんと社長の部下だけじゃなくって社外取締役が入ってますな(驚)、、、みずほ信託の社長の衛藤博啓さん、弁護士の久保利英明さん、野中ともよさん、、、社外取締役もいることだしちゃんと株主の視点から新株予約権発行がおこなわれたんでしょうなぁ。いやはや。
