音楽ファン敵視は音楽業界のベストプラクティス??
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iTunesで再生中の音楽の歌詞を表示するアプリケーション(Widget)にpearLyricsというのがありますが(ありましたが)、その作者に米国大手パブリッシャーのWarner/Chappell Musicが法的措置の警告状(cease and desist letter)を出した事件がここ1週間ほど音楽ファンの大きい怒りをかっていました。警告状はpearLylicsだけではなく、同種の複数のアプリケーションの作家にも送られていたようです。
pearLyricsは山のようにある歌詞掲載サイトから、該当曲の歌詞を探してくるというもので、Warner/Chappell Musicの見解では例のGroksterの判例に基づけば「著作権侵害を助長するようなテクノロジー」ということで法的措置の対象となりえるということのようでしたが、専門家からも疑問の声が上がるとともに、個人の1シェアウェア作家に突然警告状を送りつけるというアプローチに「著作権侵害対策の主要ターゲットではないソフトターゲット(多くの場合音楽ファン)を狙う音楽業界の悪い体質の典型」と大きい怒りを音楽ファンの間に巻き起こすとともに、EFFも激しい口調でWarner/Chappell Musicを批判するという事態になっていました。
Google Musicでも歌詞検索(だけではないですが)が簡単に行われるサービスが始まろうとしており、Warner/Chappellがどう出るかと注目されていましたが、あっさりと「警告状のトーンも、また警告状自体も不適切なものであった」と謝罪したようです。ただ、アプリケーション自体に対するスタンスに関しては何も述べられておらず、相変わらずpearLyricsは「死んだまま」のようですが・・・
この事件の渦中に、The Music Publishers’ Association of America (MPA)が今度は、歌詞、楽譜、Tab譜を著作権者の許可なく掲載しているサイトに対する法的措置をとるという声明を発表し、しかも「懲役刑が加われば(著作権保護が)より効果的になる」などと言ったために蜂の巣をつついたような騒ぎになっています。
楽譜、Tab譜、歌詞などは楽曲自体と異なり権利が分散していてiTunesのようなサービスが難しいとも言われていますが、こういう面での著作物利用のプラットフォーム整備や、最大の著作権侵害者である大規模海賊版制作業者の摘発というような重要なことはほったらかしで、将来的にも最も協力が必要となるファンを「犯罪者」扱いで最初のターゲットにするというのは、まったく理解に苦しむことです。
日本でも、楽しい音楽サイトでどうみても著作権者に被害を与えているとは思えない牧歌組合さんのところにJASRACが文句をつけて話題になっていますが、このヒマぶりと音楽ファンを最初のターゲットにする「悪しき習慣」は国境を越えて業界の「ベストプラクティス」になっているようですね。

コメント
トーシロー相手なら、まず負けることがないし、身の危険もほとんどないですからね。実際問題、国内某著作権管理団体などは、地方の飲み屋に行ってカラオケの楽曲使用料を徴収するのがあまりにもヤバイので、安全な幼稚園とか音楽教室をターゲットにしてる訳ですし…(笑)。
投稿者: wms | December 18, 2005 01:04 AM
しかし、イラクのテロリストにも劣るというか、ほとんど小学生襲撃の変態と変わりませんねぇ・・・って不適切発言をお詫びします・・・とほほ。
投稿者: くま | December 18, 2005 02:15 AM