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フランス暴動(少しだけまじめ:仏政府批判)

  

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フランスでの暴動の記事を色々読んでいると、フランスの移民統合政策の失敗だとかが書かれていることが多いですが、やはりフランス革命以来の「人権の国」というイメージが大きいせいか、どちらかというと「無法な暴徒」に対して強硬なフランス政府の行動に対する大きな批判は見られないようです。

しかし、フランス各都市の郊外の移民の状況、および彼らに対するフランス当局の扱いは相当以前から極めて劣悪で、北アフリカ、アラブ系移民のフランス生まれ世代の怒りは溜まりに溜まっていたというのが現実だと思います。ただ、シラクの中道右派政権がまだそれなりに力を保っていたために暴発しなかっただけではないでしょうか。

日本ではあまり報道されていませんでしたが、フランスは今年の4月にも人権団体のアムネスティ・インターナショナルから、フランス都市郊外の非白人に対する、当局による人種差別、拷問や、時には死に至るような暴力行為が野放しにされているとして、先進国ではまれな激しい非難を浴びせられていました(下記リンク)。それにもかかわらず、シラクはドビルパン、サルコジと言った「人気内相」に対してなんの手も打てず、すでに7カ月が経過しており、少なくともシラク中道右派政権の統治能力は地に落ちていたと言えるでしょう。

こういう暴動は政権の強さ弱さには極めて敏感ですから、この統治能力の失墜と暴徒の蜂起は偶然の一致ではないのではないでしょうか。1968年、無力化したドゴールのお膝元のパリが5月革命の煙に巻かれたように、政権が問題に対する変革能力を失ったと見られれば、「暴徒」たちが自らで何らかの変化を起こすという意味では、いかにも「フランス革命」の伝統に従った、極めておフランス的現象と言えるのかもしれません。

参考リンク:アムネスティ・インターナショナルによる今年4月の対仏人権批判
http://web.amnesty.org/library/Index/ENGEUR210012005?open&of=ENG-FRA
http://news.amnesty.org/index/ENGEUR210062005
http://news.amnesty.org/index/ENGEUR210102005

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