最近のエントリー

« 欧州中銀は様子見 | メイン | WHO: 新型インフルエンザ世界的流行は不可避 »

お金持ち企業増加で買収も増加

  

現在このサイトは、 http://www.plateaus.com/econ/blog/index.php に移動しており、最新の記事もそちらにあります。 よろしかったら、そちらをご覧下さい。



今週のBarronsにも載ってましたが、米国企業はここ数年好業績と投資の抑制でかなり財務基盤がしっかりしてきており、S&P500の(非金融企業の)3社に1社がネット・キャッシュ・ポジション(借金より現金持ち高が多い)となっています。

米国の株主はキツいですから、企業の現金持ち高が少し多くなると、配当増やせとか自社株買い戻せとか、借金してでももっと投資しろとか超うるさいんですが、企業の財務体質が強固になると借金が増やせるので、プライベート・エクイティなんかが買収先の企業にさせる借金を原資に買収を行う、いわゆる資本の再構成を伴うLBOってやつも増えることになります。

まぁ、株主が求めても経営陣が金庫開けない企業には、誰か別の人がやってきて金庫開けちゃうってことなんですが、最近はプライベート・エクイティの会社も数社が協力したりするので、相当の規模の会社でもLBOの対象になっちゃいます。

今年では金融向けソフトウェア会社の SunGard Data SystemsがSilver Lake、Bain Capital、The Blackstone Groupなど7社のコンソーシアムに113億ドルで買収されたのが最大ですが、Barronsの記事では500億ドル規模のLBOでも可能かもしれないとなっていました。つまり日本で言うと、ソニー、日産、セブン&アイ・ホールディングスや松下のクラスの企業でもLBO可能ってことになりますね。花王とかイオンのクラスだと3つくらい、楽天で今話題になってるTBSならいっぺんに10個くらい買えちゃうという恐ろしい世界です。

ちなみにプライベート・エクイティなどのLBO企業全体では合計で1,500億ドル程度の資金があると見られているようですが、デット・エクイティ・レシオを4対1とすると合計では7,500億ドル程度の買収が可能になる勘定になります。日本円だと85兆円くらいになりますが、これに最近はヘッジファンドなんかも企業買収したりするんで、実際にはもう少し大きいのかもしれません。東証1部の時価総額が470兆円くらいということを考えると、米国企業の経営陣が日頃受けているプレッシャーが良くわかりますね。

資本再構成で企業価値が上がる、ってのは原理的にはおかしいところもあるんですが、まぁ実際こういうので儲けてる人がいるんでしかたないかなと、、、(笑)

ところで、Barronsの記事には時価総額に対するネットキャッシュの比率の高い大企業のランキングが出ていましたが、上から

  1. バークシャー・ハザウェイ
  2. アプライド・マテリアルズ
  3. アップル・コンピュータ
  4. モトローラ
  5. エレクトロニック・アーツ
  6. マイクロソフト
  7. シスコ

などとなっています。これらの企業は時価総額も相当大きいし、PERが結構高いのでLBO対象にはならないと思いますが、バークシャーを除けばハイテクばかりですね。ハイテクは将来の成長のために高水準の投資が必要で、配当なんかするのは合理的ではないというリクツで配当を抑えてきましたが、結局のところ結構貯め込んでいたわけですねぇ。

  

Advertisement


Recommended

My Weekly Favourites

plateaux's Last.fm Weekly Artists Chart

ABOUT



テクノラティプロフィール