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ブッシュ、バーナンキを連銀議長に指名

  

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ブッシュ大統領はバーナンキCEA委員長、元連銀理事を次期連銀議長に指名しました。米国株式市場もこれを好感し(ハリエット・マイヤーズ騒ぎの後なんでほっとしたのもあるかも)、ダウ平均はブッシュの声明の直後に117.7ポイント急上昇しています(企業の好決算もあり、最終的に169ポイント程度上がったようです)。

まだ上院の承認が必要ですが、ほぼ衆目の一致する候補者だったので問題は無いと思われます。以前にも書きましたが、バーナンキ先生とグリーンスパン議長の最大の相違点はおそらく具体的にはインフレターゲティングに対する姿勢の違い(バーナンキは長年にわたってインフレターゲティングの主唱者であり、グリーンスパンは一貫してインフレターゲティングに反対していました)、より広く言うと連銀の意思決定全般にわたる透明性に関する考え方にありますが、指名後のスピーチでは「グリーンスパンの金融政策、政策戦略との連続性を維持する事が第一優先順位」と答えています(まぁ、当たり前ですが・・・)。彼が独自色を出すのはある程度たってからになるでしょう。

バーナンキはハーバードの経済学部を"summa cum laude"で卒業しており(そう言えば先に最高裁長官に任命されたジョン・ロバーツ氏もハーバードの"summa cum laude"でしたね)、その後MITで博士号を取得しています。プリンストンの経済学部長を経て、2002年8月から2005年6月まで連銀理事、そしてCEA委員長に指名されています。金融政策のエキスパートであり、ブッシュ政権での経済関連のポジションでは久方ぶり(初めて??)の「重量級」の登場と言えます。

ブッシュはバーナンキをCEAにもってきて「ブッシュは彼ならコントロールできると見た(というか財政赤字に対して批判することはない)」というような見方などの政権との距離に関する不安や、アカデミックな世界以外での経験の少なさを懸念する声もあるようですが、連銀議長という仕事とグリーンスパンの後ということを考えると誰が指名されてもある程度の不安の声はおそらくやむを得ないでしょう。グリーンスパンも就任が決まった直後は散々いろいろ言われてましたしね。

各国でもインフレターゲティングを支持する向きは、「理論的支柱」の1人の最大の経済大国の連銀議長への就任を歓迎すると思われます。ただ、「インフレターゲティング派」で成功していると言われていたイングランド銀行でも、来年インフレターゲットを超える物価上昇が予想されるにもかかわらず、景気減速で「利下げ」を考慮しているなど、経済環境的には脆弱(かもしれない)景気、資産価格の高騰、原油価格高騰によるインフレ懸念などちょっと微妙な時期ですね(英国の経済サイクルは大体米国の8カ月-1年くらい先とか言われています)。

ところでプリンストンがらみでは、このバーナンキだけでなくちょっと思いつくだけでも、バートン・マルキール(Burton G. Malkiel)、アラン・ブラインダー(Alan S. Blinder)、クルーグマン(Paul Krugman)、アラン・クルーガー(Alan B. Krueger)、ダニエル・カーネマン(Daniel Kahneman)など、まぁ限りなく(しかも全然違う連中が)出てくること・・・

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